2017年12月11日

うんにゃ!

戦国時代といえば天下布武の群雄割拠、下剋上の弱肉強食。全国各地で戦国武将と呼ばれる武士が争っていた時代です。人の性かやはり戦は物語を産み、魅入られる。織田、武田、上杉、徳川、北条といった中央での争いは後の天下人を生み、数多くの物語にされてきました。だがしかし東北や四国、九州といった中央から離れた場所でも血で血を洗う戦乱は行われておりました。インスタントヌードルも同じです。日清や東洋水産、エースコックのようなメジャー同士の争いの隅で、地方メーカー同士の骨肉の殴り合いは行われている。そしてそれは、もはやルール無用のデスマッチの域を見る・・・。

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熊本の五木食品から発売されてるコレ。ごんぶと開発における日清の努力というのはよく分かる。だが麺がどうだ、出汁がどうだ以前に、すき焼き風うどんという味を取られた時点で勝ちようがない。戦場において高台を制しているに等しく、しかもこれはスーパーで80円程度で売られているという、こちらが申し訳なくなる程のコストパフォーマンスを発揮している。この優勢を覆すには、アウステルリッツのナポレオンのように、うどん芸術の域に達した商品が出るまで待たねばなるまい。

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しかしそんなサンクチュアリ(聖域)をおかしているのがコレ。最初はパッケージが変わったのかなと思った程の被せよう。調べると高森興産という全く違う会社名が出て来る。しかも同じ熊本の企業のようだ。五木食品のはあくまで調理例として卵を落した写真がパッケージに載っているのに対し、こちらはパッケージに直接卵を落す事を推奨しており、素人にも120%の能力を味わせよとしている。醤油と牛肉のエキスとわざわざ表記する事で、いかにもこちらが+αのような演出までなされてある。味は似たり寄ったりですが、個人的な想い出補正なのか、若干五木版のほうがしっかりしてる感じがする。しかし五木版の欠点である、うどん麺の袋の開けにくさと、あまりに薄いアルミ鍋が改良されており、開けやすく、容器若干強度が高い。まるでジェネリック薬品のような商品。

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もうひとつ、北部九州の人間にはなじみが深いであろう、佐賀に本社を置くサンポー食品の看板カップ麺である。焼き豚ラーメン。これはまさにおふくろの味効果で、昔ながらの古い味なのだが、九州の人間ならば逆にそこに落ち着きを覚える人も多いのではないでしょうか。「家系?〇〇店の味?悪いが俺にゃああんたは道化(ピエロ)だ。有名を冠してアジテートしてみても、こちとらの中でカップ麺は既に完成されている。」そんな不器用な男が語るラーメンによく似あう。いつかはクラウン宜しく、俺もいつかは男性専用と思っていたのですが、まだまだ焼き豚ラーメンの内に男性専用はラインナップから消えてしまった。

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目を疑うとはこの事か。サンポー食品は悪夢を見る思いがしただろう。地元マルタイ食品から発売された焼き豚ラーメン。こいつのエグさは並ではなく、サンポー焼き豚ラーメンに擬態したかのようなパッケージデザインに加え、焼き豚ラーメンを焼き豚ラーメンたらしめる焼き豚が2枚入っている(サンポーのは1枚)。これでは間違って「お、2枚入り版じゃん!」と手に取る迂闊者(主に私)が居ても不思議ではない。さらにはニンニクが粒上で加えられており、ガツンとくる感を底上げ、いつかはニンニク入りラーメン、男性専用の似合う男になろうと思っていた、九州男児の心を掴もうとする魂胆が見え隠れする。されどサンポー版で最初に申した通り、味のどうのこうのではなく、もはやレジェンドの域にあっては我々おっさん世代には唯一無二の存在になっている。しかしながら焼き豚2枚の攻撃力は侮れず、若い世代に訴え続けるならば、将来的には逆転もありうるのではないかと思います。その時は焼き豚ラーメンといえばマルタイという事になるのでしょう・・・

さてこのサンポーとマルタイの抗争、個人的にサンマル抗争と呼んでいるのですが、マルタイといえば棒ラーメンを連想する人は多いというか、一番ではないでしょうか。棒状乾麺の事であり、湯戻ししてもストレート麺という九州ならではの発想から生まれた商品です。実際マルタイ棒ラーメンという呼び方でCMも打っているし、棒ラーメンといえばマルタイ、棒ラーメンはマルタイが元祖と思っている人も多かろうと思います。実はこれもサンポー食品の三宝ラーメンのが先に発売されています。しかし棒ラーメンという単語をマルタイが商標登録してしまい、他社では棒状ラーメンといった、ややキャッチーさで劣る名称しか使えなくなりました。まるでRPGという略称を商標登録したバンダイ、4WDを商標登録したスバルのようなえげつなさ。この懐刀で斬り合うようなえぐさは、中央のどん兵衛に赤いきつねの比ではない。

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2017年12月10日

どらご


所ジョージによるラジコンM26の改造。スキルもの凄いなあ。パーシングをブスな戦車と言いつつ、何両も作り続けるところにアメ車への理解が共感できる。M4といい、ずんぐりむっくりなんだけど工業製品としてのバックボーンなども相まり、むしろカッコよく見えて来るんだよなあ。パーシングは兎も角シャーマンは子供の頃大嫌いだったんですよ。大人になるとするめ的な味わいが出て来た。

【クソゲー百選】
また新たなテーマを持ってきてしまったが、みうらじゅんが提唱したクソゲーというマジックワード。今や定着しきって久しいのですが、思い起こせば私が子供時分はそんな言葉はなかった。クソゲーの基準というのは、よく言われる『スペランカー』が私にとってはクソゲーではないように、面白いゲーム同様、人によって様々だと思います。

THE 功夫(1987年・PCE・ハドソン)

第一回はこの、当時面白くないと言ってはいけない雰囲気を醸し出していたゲームを挙げたい。私がガキんちょ自分の頃、香港はまだイギリス領であり、香港映画黄金時代でありました。世代的にはブルース・リーではなく、圧倒的にジャッキー・チェンで、〇〇拳といったシリーズを見ては極めたような気分になり、学校でキョンシーブームも混じった功夫ごっこをやる事も多かった。そんな時代PCエンジンというファミコンを二つくらい飛び越えたようなグラフィックのマシンが登場。細かい性能なんて知らない時代の私は、『R−TYPE』を見た時ゲームセンターのままだと恐れおののいた。今では考えられないが、当時はゲームセンターのいわゆるアーケードゲームと、家庭用ゲーム機との性能の差は絶望的な開きがあり、ゲームセンターのゲームがファミコンに移植されても、しょぼさに一通りがっかりしてから楽しむのが通例でした。

そんな訳でスーパーなグラフィックを持ったPCエンジンの登場と共に、功夫映画大好きだった友達が買ったのがこのソフト。どう見てもブルース・リーの肖像権を侵害してそうなよくいるカンフーガイが主人公のゲームですが、特筆すべきはそのド迫力なグラフィック(但し特定のキャラだけ)。しかし今見てみるとこのゲーム、PCエンジンのスプライトサイズ自慢の為だけに作られたと思われる内容です。ウリであるリアルででかいキャラなのは自機とボス、それにひたすら突進してくるだけの雑魚キャラのみ。それ以外は小さなスプライトの敵キャラで、それもキャラではなく物や虫といった訳の分からないものばかり。しかもキャラがでかいだけ画面の余白は少なくなり、敵が出たと思ったらすぐにぶち当たる。おかげでただでさえでかくて自由度の低い空間であるのに、画面の左端に常に寄って、できるだけ雑魚が出てから判断するまでの時間が稼げるようにしないといけない。これによりベルトコンベアで運ばれてくる製品を適切に処理するだけのような作業が始まります。そしてボスも確かに絵は綺麗なのですが、2種類の色違いを何度も戦うだけで2面で飽きる。なまじスプライトがでかいと容量を圧迫して種類を用意できないのでしょう。リアルなおかげでアニメーションパターンが標準的でもぎこちなく見える。操作性もお世辞にも良いとは言えない。更にはBGMもステージとボスの2種類くらいしかなく、ボス戦の音楽なんて2小節のループみたいな感じで、ステージ背景も何種類かのバージョン違いのような単調さ。ゲームとしてやりたいことはファミコンの『スパルタンX』であることは分かるのですが、PCエンジンの性能をひけらかす為に限界までキャラをでかくした結果、それが全て足を引っ張った形となってしまった。ハッキリ言ってスパルタンXのほうが数倍楽しめる。

でも最初に書いた通り、功夫好きならこれを無条件で面白いゲームだと言わなければいけないような雰囲気がありました。私の所有ではないし、場の空気も読んでいたので口には出しませんでしたが、このゲームが心底嫌いでプレイが苦痛でしかなかった。
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2017年12月08日

べりめ

久しぶりにPCの不要なプログラムを整理しようと一覧を調べておりましたら。Bonjourとかいう知らないソフトが居座ってる。怪しいソフトかと思えば発行元はApple.Inc。類似の会社名で安心させる手法かと思いグーグルしてみると本当にアップル製品だった・・・。何でもiTuneをインストールしたら勝手について来る代物だそうで、変わってねえなあと即座にアンインストール。しかしiTuneを入れた覚えはないんですけどねえ・・・現に入ってないし。

・旧態依然
突然相撲のお話ですが、日馬富士の件はしっかり捜査して起訴して貰いたい。礼節は元より証言がどうだ経緯はどうだ、何を持って何回殴ったという事を抜きにしても、貴ノ岩が頭部を縫うような怪我を負わされたのは事実なので、傷害罪の刑事事件としてしっかり取り締まるのが筋ではないでしょうか。初犯で殺意はないだろうから執行猶予がつくでしょう。それを以て前例を作り、抑止力として頂きたい。私はといえば前から書いておりますが、儒教(朱子学)精神なるものが大っ嫌いで、日本における虐めやモンスター、ブラックや過労死の大部分がこの文化の影響であると思っております。非礼を働いたから殴っていいなど言う理屈は、角界を飛び出して刑法に抵触しているのは明らかです。これを「殴られても仕方ない」と公的に擁護したワイドショーのお笑い芸人を含め、コメンテーターは正気なのかと思う。軽く小突いたとかではないんですよ。歳食って分かるのは、多くの(金が動く)メジャーなスポーツや格闘技は不正八百長がない事例がなく、こんなの真剣に肩入れするのは馬鹿らしくなったという事。YouTubeにあった船木誠勝の言葉を信じるなら、プロレスのしきたりは相撲を参考にしてるらしい。というのも力道山が相撲出身だからだそうで、その角界のしきたりも戦後旧軍から持ってきたものだそうだ。上官の命令は絶対でビンタや鉄拳、あるいは角棒での制裁は当たり前のマシン養成世界を、神事やスポーツに持ってきた事自体間違っている。

・防衛相が巡航ミサイル導入を表明
やっとだ。ずっと日本はトマホークを導入すべきだと言ってきたが、ようやく日本にも弾道ミサイルに対する最低限の手が入る。これまで防衛相は北朝鮮のミサイル基地を叩く場合、対地攻撃を持たせたF−15Jの往復攻撃で可能だと言い続けてきました。確かに理論上は可能なのでしょうが、脆弱とはいえ相手の対空兵器や制空権内に飛び込んで爆撃しに行くのはリスクが高すぎるし、時間もかかる。イージス艦からの直接攻撃が即応且つ安全に決まってる。ただ単に“ミサイル”と言っちゃうと、兵器の性質も戦術戦略も理解してない人にとっては無駄なものに思えるのかもしれないし、そう思うのは自然かもしれない。しかし守るだけの兵器しかなければ、戦略的イニシアチブは北朝鮮にとられたままだという事は理解すべきで、兵法的な事を言えば北朝鮮の出すゲームに、北朝鮮が飽くか疲弊するまで付き合わされる。ミサイルと言えば何でもできる訳ではなく、工具と一緒で用途に沿った種類があるという事の理解が必要。もっとも、持ったとはいえ国民の死傷者が出なければ使わないのが日本なのでしょうが。

信長の野望の武将能力
読んだ限り結局上杉謙信が何故最強であり続けるのか?というのはコーエー側の主観の範疇でしかないという事か。昔の信長の野望しか知りませんが、私も納得は行ってないというか、やっぱり地方の武将は扱いが今一つ悪いなという印象がありました。確かに武将の能力を数値化しようとしたら、あれやこれやで誰しも納得できる数値付けはまず無理で、皆の要望に沿ってたら最強武将のオンパレードになってしまう事は容易に想像できる。ひとつ思うのはキャラクター個人の能力値に左右されまくるゲーム性よりは、プレイヤーの戦術に重きを置くゲームを作って欲しかったという事。強い武将なら、少数でも大軍相手にゴリ押しで勝ててしまうのはあまりリアルじゃない。その点で戦闘と適性を分けたのは評価しますが、結局適正ゲーになったのであまり以前と差はなかった。伏兵的な戦術をもっと効果的にゲーム化できると、面白そうなんですけどね。
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2017年12月02日

重度の肩こり

今日日中車で環状線をひた走ってたら、気付くのが遅れてカードの文字まで読めなかったけど、大学生くらいに見える若い女性が、恐らくヒッチハイクしてる感じで歩道際から車道に向かって段ボールっぽいカード掲げてた。たまーに見かけるけど、よくまあ女一人で知らない人の車に乗り込んで行けるもんだ。その前見かけたのは若い男性だったけど、大阪って書いたカード掲げていた。

【想い出のゲーム】

トップガン(1987年・FC・コナミ)

所有はしていなかったのですが、友達が持っていたのでしょっちゅうやってました。小学生の頃、映画が好きな友達3人で映画研究会のようなものを作っていて、3人の力で手分けして新作映画をレンタルし、鑑賞会をしたり特撮を見破ったりしていたものです。一時停止やコマ送りを繰り返してはここは特撮だ、いやスタントマンだみたいな。私の時代の銀幕スターといえば1にシュワルツェネッガー、2にスタローン、3にジャッキーみたいなもので、シュワルツェネッガーの最高作品は?で友達が『コマンドー』や『プレデター』を挙げ、私は『コナン・ザ・グレート』を推していたのも懐かしい想い出。この研究会は中学に入りB級映画を極める会に発展していくのですが、その話は後日としてそんなものですから当然『トップガン』大好きでした。子供の事情なので欲しいからと言って入手できる訳もなく、購入した友達の家に行ってはトップガンをプレイしてました。コナミらしくBGMがかっこよくてやる気にさせてくれるのですが、このゲームステージそのものよりもステージ終わりにやってくる着艦や空中給油が難しく、10回トライして1度成功すれば上出来みたいな成功率のおかげでだいたい2、3面でいつもゲームオーバーしておりました。後に2が発売され、どちらのほうは確か購入して貰えたので持ってたはずですが、ゲーム性は上がっていても雰囲気は1のほうが好きでしたね。

そんな訳で自然に映画に持って行きますが、クソガキ自分にあまりのカッコ良さに震えていたトップガンの冒頭シーン。

米海軍全面協力による本物のカタパルト発進が今持って唯一無二の迫力です。発進シーンって何でこんなにワクワクするのだろう。余談ですが映画研究会のメンバー以外に、他のクラスで映画好きを発見し、しかも金持ちでトップガンのVHSを持ってるというので、お近づきになりVHSを借りてダビング屋さんに持って行ったのを憶えていますが、小学生あるあるでトップガン好きというと、ラブシーンがあるのでスケベ野郎と言われたものです。ラブシーン嫌いだったんですけどね。トップガンはその後日本にも多大な影響を与えました。知る人ぞ知る和製トップガン、航空自衛隊全面協力の元制作された織田裕二主演の『BEST GUY』はその最たるもの。全てがトップガンの劣化というか、まず日本に空母ない。主役機として絵になるのが可変翼のF−14>F−15。カッコ良さがトム・クルーズ>織田裕二。無理矢理アメリカナイズさせたような寒い台詞回し、特撮シーンのやってしまった感。小学生の時点でジャケットから漂うオーラは感じ取れるようになっていたのですが、見たい衝動が抑えられず借りてがっくりでした。ちなみにトム&ジェリーに代表されるように、アメリカで猫といえばトムなので、トムキャットを無理矢理日本風にするとタマ猫みたいな感じでしょうか。

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2017年11月24日

お休み前に

ゆるぎない
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■笑える
北朝鮮がアメリカからテロ支援国家認定された事を受けて、「宣戦布告も同然だ」と声明発表したらしいですが、他所の国またいでミサイル撃った国がよくそんな事言えるなと、もう何度目か分からない呆れ笑いが出て来る。

■笑える2
アメリカ海軍のパイロットがEA18Gグラウラーで空に巨大な陰茎を描いたとして飛行停止処分されたというニュースを見て噴出し、画像を見て二度噴出した。
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更にこれをグーグル画像検索にかけると画像の推測結果に陰茎としっかり出て三度噴いた。確かに高価な電子戦機使ってこんな事されちゃ海軍大恥だろうけど、パイロットの技量が凄腕である事は伝わったと思う。操縦技術もさることながら、空間認識能力とか凄いもんだ。
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2017年11月04日

想い出のRPGS

さて日本シリーズ本日決着なるか。やっぱヤフオクドームで優勝飾ってくれるのが一番いいのですがどうなることやら。

そして松坂ようやく退団。入団当初からプロリハビラーになることが予想された訳で、案の定3年で1軍登板は1度(しかも5失点)という体たらくで終わった事になる。こんなもんに3年12億。年俸にすると4億だから摂津と同じ給料を出すとかSBじゃないと無理でしょうな。当初孫正義の事だから、使えなくても“客寄せパンダ”になれさえすればいいという投資目的で呼んだのだろうと推察しましたが、それもなし。3年間ずっと筑後市にあるベースボールパークでキャッチボールして12億円。2軍施設だけど2軍施設とは思えない豪華な設備が話題になった真新しい施設です。しかもあそこは田舎だけど温泉出るし、ちょっと走ればウナギも食える。引退はしないようですが、私の好きな寺原なんて右肩下がりの年俸今や5200万で頑張ってるんだし、他の選手の士気が落ちますね。

<想い出のRPGs>
ゲームは好きですが、もっぱらシューティングやアクション、シュミレーションが基本でRPGやスポーツ、パズルといった流行のジャンルに限ってあまりやらなかった。別に天邪鬼というつもりはないのですが、そういう事なった。後述しますが格闘ゲームブームにもほとんど乗ってない。とはいえ全くやらない訳ではなく、ファミスタはやらないけど燃えプロやパワーリーグは大好きだった。要は可愛らしい2頭身キャラが嫌いだったわけです。RPGもドラクエはIIIまではやりましたが、ドラクエも後発品もどれも西洋風剣と魔法のぬるいファンタジーでうんざりしてやらなくなった。ファイナルファンタジーに至っては1作もやった事がない。兄は一通りやっていたので家にはあったのですが、やる気が起らなかった。そんな訳で自分がやってきた数少ないRPG作品の中から好きだった作品を思いつくだけ一挙に書いてみた。

スウィートホーム(1989年・FC・カプコン)

ホラー映画が好きだったもので、小学低学年時に同名の映画を観てあまりの怖さにしばらく“間宮”という苗字がトラウマになった事を憶えています。ですが怖い物見たさというかファミコン版も購入。内容は映画同様間宮邸から脱出する事が目的ですが、操作できる5人のキャラクターがイベント次第で次々死んでしまいます。なので最終的に何人脱出できるか?という副次的クリア条件のあるマルチエンディング方式。後に『バイオハザード』でも取り入れられるブラックバックに映るドアが開くシーンはかなり怖かった。よせばいいのにこういうのをあえて夜暗くしてやるのが好きでした。とりあえず音が怖いですよね。これ今生音でやるより、短波系やノイズ特有のギンギンプワァンプワァンした古臭いデジタル音のほうが怖いと思う。

天地を喰らう(1989年・FC・カプコン)

これは同名漫画を集めていた兄が買ったと思います。BGMがしっかりカプコン節というかカッコイイんですよね。HP=兵数、魔法=計略という無理矢理感漂う概念が面白かった。何万人で宿屋押しかけてんだよといった風なツッコミ入れながらやっていたのを憶えております。勿論続編も買いましたよ。当時としてはそうこうげきというひたすら殴り合うオートバトル機能が有難かった。

アウトライブ(1989年・PCE・サンソフト)

硬派なSFロボットRPG。全編渋い音楽とバーで人ひっかけて謎を解いたり、人づてでデュエリストを探しデュエリングで賞金を稼いだりとハードボイルな世界。メカの描写も素晴らしく、計器の雑多な感じがいかにも市販っぽくない感じだし、目的地を選ぶ時の、車でいうキーを一回捻った薄暗い待機状態からエンジン始動みたいな演出がリアリティあって大好きでした。移動が3Dで同じ景色なのでマップを覚えるのが大変、この時代の3Dにオートマッピングなんて親切なものはありませんで、やるなら方眼紙に手書きでマップ書いて記憶するのみです。それをやっていても後ろからエンカウントされると後ろ向いて方角が訳分からなくなったりと嫌がらせ要素もなかなか。

弁慶外伝(1989年・PCE・サンソフト)

純和風というそれだけで興味を示しますが、本宮ひろし絵&サンソフトという事で待ったなしで購入。とにかくカッコイイ。退屈なRPGにとって音楽というのは重要度が大きい事を示す作品。雰囲気作りの上手いサンソフトは分かっているので、無理に漢字フォントを入れてるのもこの時代としては目新しかった。漢字が採用されないのは、容量のせめぎ合いだった当時のソフトでの容量節約と、解像度的に厳しい面があったからです。このゲームでは文字をでっかくすることで、しっかりした明朝体を入れています。漢字使ってるだけで画面の引き締まり感が断然違う。スーファミに続編が出ましたが、正直好きではない。ゲームと関係ないですが、本宮絵は実際は絵柄の割に案外さらっとしたタッチなのですが、ドット絵だとその勢いは削がれて力強い絵に見える。どっと絵化したのほうが好み。

サイバーナイト(1990年・PCE・トンキンハウス)

スペースオペラRPGとでも言いましょうか、宇宙を旅するという少年の心躍るゲームでした。宇宙海賊に襲われて被弾した状態で命からがらジャンプ(ワープ)を行った為に、座標ポイントもくそもなくどこかの宇宙に飛ばされてしまった主人公たちが、地球目指して帰る物語。ジャンプは惑星間を移動するSジャンプと、星系間を移動するLジャンプとに分かれ、太陽系目指して次々にジャンプしていきます。新しい惑星を見つけたら、まずは軌道上から成分検査して降りれる、降りれないを識別、生体反応を検知すると降りるのがワクワク
でした。戦闘パートは距離の概念があってややSLGちっくですが、ロボット左右の腕や肩に好きに武器やパーツを搭載でき、遠くでも撃てる銃系、接近戦で威力を発揮するサーベル系、段数に限りあるけど高威力なミサイル系みたいに考えて組み込むのが面白い。しかしセッティング次第では、攻撃が全く通じない相手が出てきたりと、昔のゲームらしい厳しさもあります。ボスまで来てこれだとちょっと悲惨。何気にメカニックは大河原邦夫です。というかそれがウリだった。スーファミに続編が出ましたが、正直好きではない。

ラストハルマゲドン(1988年・PCE・ブレイングレイ)

硬派なSFファンタジー。人類が絶滅した地球。人類に代わって現れたのは魔族。しかし魔族がその新天地をユートピアとする前に、今度は宇宙人が地球に降り立ち、降伏か殲滅を要求。「俺たちの地球だ!」と勇む魔族。そして突如地表のあちこちに現れた巨大なモノリス。エイリアンと戦いながら、モノリスに書かれし滅亡した人類史を辿る物語。どこまでも優しくない世界観と通じる、パソコン譲りな優しくないゲームシステムは、甘々になった今の自分ではやれる気がしませんが、ラストは結構衝撃的でしたね。このゲームをデザイン、シナリオをやったのが後のクソゲー『四八(仮)』のシナリオ書いた人だとは信じ難い・・・

ファンタシースターIV 千年紀の終わりに(1993年・MD・セガ)

同シリーズを始めてやったのがこの4作目なのですが、剣と魔法かと思いきや、かなりSFなお話。サイバーナイトでもそうですが、惑星を旅するゲームというのはワクワクしたもんです。RPGの弱かったセガが必死に温めてきたシリーズだけあってシナリオのボリュームがハンパじゃない。師匠の死やら健気に自己犠牲を発揮するアンドロイドなど泣き所もしっかりと抑えておられる。絵が好きですね。

デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年・SS・アトラス)

魔法陣と呪文をプログラム化して悪魔をデジタル管理するという発想が素晴らしい。97年といばまだ一般的にインターネットは浸透していませんでしたが、既にアバターを使ってパラダイムXという仮想都市空間をエンジョイするというSNSサービスが始まった世界を描いている点も今考えると凄い。このSNSに入り浸った人が廃人化する事件が多発。主人公はスプーキーズというハッカー集団に所属していてパラダイムXへのハッキングも行っている。そこへリーダーが手に入れたというGUMP(悪魔召喚機)をハックして起動してみると、突然召喚プログラムが作動。メンバーのヒトミにネミッサという女悪魔が乗り移る。このGUMPとネミッサを巡って主人公は命を狙われる事になる。果たして黒幕は誰か?パラダイムXの裏に潜む計画や、このシステムを動かす存在、ネミッサは何者なのか?という事など謎が折々になっていてサスペンスとしても面白い作品。最後は泣ける。後にドラクエでも採用されますが、悪魔を口説き落として仲魔にしたり、それを元手に合成合体して別の悪魔を作りだしたりするのが凄く楽しい。この作品からライトユーザーお断りみたいな厳しさも随分減っていてボリュームは凄いが遊びやすい。そしてこのボス戦の音楽がめちゃくちゃかっこいい。
posted by mutu at 18:20| Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月23日

取り戻した


嘘が嘘でなくなるとはこの事か

前評通り今回も自民党圧勝は予想されましたので、比例で希望の党に入れてきた。希望の党は立憲に票を割られるような下手をこいたと言われるが、そこはいいと思う。現状でもごちゃごちゃなのに、今以上に意見の違う者同士が居座って多少の議席を伸ばしたとしても、内側から瓦解するのが目に見えている。当初から質的な人材不足が大きく、安倍政権を打倒す為に集まった梁山泊というより、小池グリーンを纏えば誰でも党員になれるという黄巾党といった感じでしたが、民進党から議員を引き入れたのは個人的には、ふるいに掛ける周到さもあっていい手だと思いました。が、誤算だったのは自民党支持者には純然なアンチ民進党派も多い事と、ふるいにかけた事でリベラル派の票も流れるという結果的に両方を失った。都知事選の時と同じでクリーンなイメージを作り、勢いで勝ってきた小池戦術は、自爆ともいえるゴタゴタを起こし失速。そして勢いを削がれると脆さを露呈。立ち止まった人たちは小池都政の結果のなさや、民主政権の再来かもしれないという、質への冷静な判断を招き入れた。そうさせないために、小池党首がメディアに出まくって弁舌を披露すべきだったと思う。それが都政の都合でできんというのであれば、やはり二足のわらじは無理だったのだ。今にして思えば衆議院解散は民進党のゴタゴタ、期待の小池党の構想段階がセットな時期で、時期尚早で出させ自爆させる事を見越した、グランドクロス並の瞬間を見逃さない見事な一手だった。政争を戦と見るならやはり強い理由がある自民党。そんな自民党の脅威になるまともな野党が育つ事を楽しみにしているのですが、なかなか・・・。希望の党が育つにはどうしたらいいか。できれば維新と連立、“小池だけ”というイメージ払拭したいので、橋下徹を呼び寄せる。更に人だけでなく希望の党と言えばコレといった看板政策を立てる。原発ゼロでもいいし、ベーシックインカムでもいい。新しい色をハッキリさせた上で実現性とメリット、あえてデメリットを明示する事で痛みまで訴える“本気の改革”をアピールする。自民党が上手くやってるうちはそれでいいんです。私のような浅はかな者ではなく、真面目に政治を考える層も一定数いますが、やはり大半は勢いで流れる層だろう。でなければ突発的な民主政権なんて生まれなかったはず。さりとて国民が自民党に不満を持った時に、直ぐに代替に値する価値を持った政党が常にいる事が重要で、民主政権の再来にはならないという確証を見せれるか否か。政治がどうのこうのより政争を楽しんでいるという不埒者です。

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2017年10月13日


わたくしといふ現象は、假定された有機交流電燈のひとつの青い照明です〜。この前書いた時に思い出したんだけど、この『春と修羅』序の朗読入りサントラ出してくれないかな。

<想い出のゲーム>

スクーン(FC・アイレム・1986年)

アイレムは後に『海底大戦争』という自機が潜水艦の横スクロールSTGを作りますが、その原型とも言える作品。地球はオトト星人という海洋型の宇宙人の侵略に合い、世界は海中に没します。確かオトト星人は人類を食糧にしていたと思いますが、そんな世界状況の最中、アメリカ大統領から一人の腕利き潜水艦乗り(軍人というより確か賞金稼ぎみたいな設定だったと思います)に人命救助とオトト星人討伐が命じられる。というような話だったと思いますが、何故そんな昔のゲームの事をそんなに憶えているのかといえば、説明書にストーリー漫画が載っていたんですよ。いきなりハワイアンなBGMで始まるゲームにしちゃあ、けっこう重い話だなと童心ながら思ったものだ。この辺は『未来少年コナン』みたいな感じだが、説明書の漫画にしてもギャグ漫画調というか、ノリが軽いんですよね。主人公も「しかたねーな」みたいな投げやりな出撃だったり。ただ、そういう背景を知ってしまえばタイトルの音楽とか何処となく悲哀的に聞こえてくる。ゲーム中も、昔のゲームですからストーリー的なものは余り感じないのですが、明るい曲の中救出のために閉じ込められてる工場を破壊した途端、海に投げ出される人間、一度に9人までしか乗せられないので、9人を超えて海中を漂う人間は見捨てるしかなく、なすがまま次から次にサメに群がられる様にこのゲームの闇を感じざるを得なかった。

ゲームとしては横スクロール『ディフェンダー』や『スクランブル』の流れをくむものでシンプルかつ遊びやすく、単純にこの時代のSTGとして及第点に達していると思います。ディフェンダーというかこの点は『チョップリフター』に近いのですが、キャッチ&リリースで人間を救い報酬にアイテムを貰う方式。リリースは海上にやってくる島みたいな船に1人ずつ降ろしていくので時間がかかり、攻撃は通常通りできますがY軸は固定されるわけで(いつでも切り離しはできる)この時間の攻防を行うタイミングを見計らう読みと腕が必要になってきます。欠点としては、海中という代わり映えのないステージが淡々と続くところ。一応ステージ初めにはアメリカだとか中国だとか分かるような建造物や音楽が鳴りますが、すぐさまいつもの海底になります。敵の種類が多い訳でもないので尚更。加えて1ステージがやたら長いのもネックでした。なので個人的には雰囲気良し、ゲーム性及第点、演出やや不足といった所でしょうか。難易度はアイレムらしく高めです。
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2017年10月07日

さいさん

以前書いた記事なのですが、あまりにくだらないので上げずじまいだったのをやっぱり上げてます。

片渕須直監督はどうやらかなりのミリタリーマニアらしく、なるほど『エースコンバット』の動画監督をやってたのかと納得・・・というのは大嘘でエースコンバットやったことないので分かりません。ただまあ宮崎駿の下で仕事をしていた時は、宮崎監督のマニアックな話題に唯一付いて行けた人だというのを見て納得した。

この作品にはその手の人の細かいこだわりを感じる。破片などの今まであまりなかった表現もさることながら、臨場感を出す音響にこだわりを感じる。とはいえ一番関心したのは、そういう拘りを出しつつ、作品からはオタクな臭いがしないところが凄い。オタク的な表現が悪いと言っている訳ではなく、この作品ではそれが成功していると思っています。これについては後述します。

そんな作品であると解説しておきながら、ミリタリーマニア視点で解析していきたい。
最初に劇中で晴美が歌っている歌は『空の神兵』で、パレンバン攻略の際に活躍した落下傘部隊を歌った歌。この頃はまだ連戦連勝だったので、軍民揃って「行けるでこの戦争!」みたいな高揚感が伝わります。

ちなみにすずの義父が歌っていた歌は何なのか私にはわかりません。歌詞は明らかに違うけど、メロディーは軍艦マーチっぽかったですね。

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川西航空機 H6K 九七式飛行艇 連合軍コード“メイビス”
私的には、旧軍が一番優れていた兵器というのは、流石島国というか飛行艇ではないかと思っています。特にこれの後継機である二式飛行艇は、百式司令部偵察機と並び最も好きな日本軍機のひとつです。まそれは置いといて、まずはこの四発機自体、枢軸側では珍しい機体です。

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チャンス・ヴォート F4U 愛称“コルセア”
小さくてざっくりした絵ですが、その特徴的な翼でコルセアだと分かります。何でこんな形かと言えば、やたらロングノーズなので、ちょっとでも前方下方視界を確保したいという狙いと、プロペラは大きいほうが推進力は大きくなります。が、馬力のないエンジンだと速く回せません。コルセアは2000馬力という大馬力で可能にしていますが、大型のプロペラは地面に干渉する危険性もあります。そこでこの形状という訳です。次に艦載機というのは大きく揺れる甲板で離着陸を行うため、陸上機に比べ頑丈に作る必要があります。特に脚は一番衝撃を受ける部分ですが、この翼形状だと短い脚で済み、強度を上げやすいという利点がありました。とはいえやっぱり着艦は難しい機体であったらしく、強力な戦闘機でしたがパイロットにはあまり評判は良くなかったそうです。
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コルセアによるロケット弾掃射。

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これは恐らく米軍が日本軍の防空レーダーを妨害するために、チャフを散布している描写。チャフとはアルミ箔など撒いて意図的に広範囲にレーダー反応を起こして目標探知を妨害、かく乱するものです。

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カーチス SB2C 愛称“ヘルダイバー”
ぱっと見てドーントレスとの違いは、後ろまで伸びるキャノピー。この時代精密自動追尾ミサイルなんてありませんから、一番精度の出せる爆撃方法は急降下爆撃。目標上空から垂直に近い角度で進入し、水平爆撃に比べ目標との距離を格段に詰め、かつ爆弾に加速をつける事で精度と貫通力を上げます。その際に
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こうやってフラップを兼ねたダイブブレーキをパカっと開くのですが、マニア的にはこういうギミックにシビレル。

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中島飛行機 キ84 四式戦闘機 愛称“疾風” 連合軍コード“フランク”
小さい上に標準的なシルエットで絵だけでは何だか迷ったのですが、義父の2000馬力という言葉で恐らく疾風ではないかと思います。米軍をして最良の日本軍機と言わせしめた。米軍機に対抗し得る性能を持ち、大東亜決戦機として期待されました。しかしながら日本機の常で、部品の個体差による性能のばらつき、信頼性の低さがネックになっており、更には日本はアメリカよりオクタン価の低いガソリンを使っていましたので、カタログ通り2000馬力を発揮するこは稀であったとか。その低い工作精度を上げるために、熟練工による研磨が命だったわけですが、すずの義父はそうした工員であったのだろうと思います。というかそう思えばあの異常なエンジンへの愛が理解できる。余談ですが日本軍機って塗装剥げ剥げな写真が多いですよね。これというのも塗装の質の問題だそうで、こんなとこにも現れるんだなあと切なさを感じます。

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出雲型空母 葛城
実は軍艦はあまり詳しくないのですが、wikiで呉の空襲を調べると、恐らくこれは葛城でしょう。ご存知かと思いますが、エヴァンゲリオンもマニアの庵野監督が海軍艦から取った名前をキャラに付けてます。綾波とか蒼龍(そうりゅう)とか。この辺は富野由悠季監督が実写映画屋になりたかった頃「飛行甲板から離陸する零戦を撮りたい」みたいに思ってたそうで、恐らくその反映ホワイトベースから発進するアムロ・レイ(零戦)やカイ・シデン(紫電改)、ハヤト(疾風)、リュウ・ホセイ(流星)と似たような物でしょう。陸軍機が発艦しとるやんけという野暮なツッコミはなし。

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ボーイング B−29 愛称“スーパーフォートレス”
日本人なら誰でも知ってそうな有名機(いい印象ではないでしょうが)。超空の要塞というあだ名は伊達ではなく、重武装かつ日本機が昇るのがやっとな高高度を飛行できます。酸素を必要とする人もエンジンも、気圧の低い高高度では酸素不足でゼエゼエとなります。そんな状態でハリネズミのように武装したB−29を襲っても返り討ちですね。では何でB−29は平気なのかといえば、与圧室と過給機です。今の旅客機などでは当たり前ですが、機内の気圧を一定に保つ与圧キャビンの量産に初成功したがこのB−29.そして今度はエンジンですが、圧縮させた空気をシリンダーに送り込む事で酸素不足を防ぎます。日本機にもターボ付きはありましたが、アメリカのものと比較するとお粗末なものでした。劇中すずが飛行機雲をのけぞりながら見て「初めて見た」と言っていますが、飛行機雲というのは気圧の低いところで起きます。つまりこんなに高く飛ぶ飛行機はこれまでなかったということで、これはこの時最新鋭機B−29が初飛来した事を意味します。原爆の事を考えるとここで一つのフラグポイントだったんですね。ちなみに単独で飛行しているこの時のB−29は高高度性能を活かした偵察型だと思われます。

さて、ここが一番言いたかった箇所なのですが、

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すずが機銃掃射を受けるシーン。ここの一連の構成を見てみると、この遠巻きのシーンから

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一気にガンカメラ視点になってますね。

何気なく見ていたのですが、ふと何か物足りない気がして思い止まって考えたところ、この2つの間に
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下手ですいませんがこういうシーンが抜けてるような気がした。先にヘルダイバーの解説でダイブブレーキがパカっと開くのが心擽ると書きましたが、マニアならギミックアップを入れたがるというか、自然に入ってしまいそうなものです。勝手な憶測ですが、押井守や庵野秀明なら硝煙と排莢を入れそうな気がする。別にあってもいいのですが、これはそういう作品ではありませんので、特に必要でないものはスパッと排除する。恐らくマニアというなら拘って描きたい心はあったはずです。そういう自分を殺せるという点に感服いたしました。
posted by mutu at 23:47| Comment(0) | アニメ・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月01日

万能のO型です

先週だけど、献血コーナーに救急車が来て誰か担架に寝てた。偶然その近くで倒れたのか、やっぱり献血後に容体が急変したのか。献血スタッフと思われる看護婦さんも着いていたので、恐らく後者と思われるが、血を見て気分を害したか、採血後に十分な休息を取らず貧血性の眩暈や動悸を起こしたか。色んなことをぐるぐる考えながら通り過ぎてましたが、採血後に貧血で倒れたならば、やっぱ自分の血を返して貰うのかな?

おっさんらしくレトロでビンテージな作品を、ディグってディスカバーして行きます。ザッツオール!

地球へ・・・(1980年・日本)

★★★☆☆
尺が足りてない!−1


まず時代背景を推察
37年も前のアニメーションですが、今見ても結構面白い。80年代といえば団塊世代が30〜40代で、マンパワーの利でバリバリ働き、バブルという大団円に向かって経済成長を続けていた希望ある時代であったと推測されます。ところがどっこい80年代のアニメは同年に制作された『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』や『幻魔大戦』『風の谷のナウシカ』『AKIRA』『伝説巨神イデオン』とぱっと思いつく限りでもディストピアや、滅亡を描いた人類のおろかさを啓蒙する悲劇的作品が多い。人は満たされると刺激を求め、このような作品を欲するようになるのかもしれませんが、この辺りはナウシカの原作で語られていて、なるほどさすが宮崎駿だなと感心したものです。といきなり逸れまくりですが、本作もまた火の鳥とナウシカを足して割ったような人類レベルで壮絶なお話です。考えても見れば日本を見ると社会は前進しまくっていましたが、世界的に見れば東西冷戦の真っただ中で、日本は極東方面での最前線であり、戦争になればまっさきに焦土となり得る立地だったのです。そう考えると終末的作品が、あながち非現実的と一刀両断にはできない時代でもありました。経済に浮かれる一般の人々に、傍にある危機を見ろ!と警笛を鳴らす人は何時の時代もいるものです。

ざっとあらすじ
時代は西暦からスペリオル・ドミナントになっており、人類は地球を荒廃させため、植民惑星アタラクシアに移住しています。どのタイミングかよくわかりませんが、人類は社会の維持管理を全てスーパーコンピューターに任せ、文字通りコンピューターが支配する世の中。人は試験管で生まれ14歳まで無作為に選ばれた親元で暮らし、成人検査をパスした者は両親の記憶を消され、社会人だけが住む都市へ移り住んで行きます。これがコンピューターの構築した安定的な社会。この安定を守るために、反体制思考などの危険因子は成人検査でふるいをかけ、強制的な再教育を行います。そしてこの社会人検査真の目的は、ミュウと呼ばれる超能力を持った突然変異体を見つけ出し、排除する事。本人の自覚があろうがなかろうが、ミュウと判明した場合抹殺されます。主人公ジョミーは成人検査の数日前から見知らぬ男女の夢を見ます。元々成人する事を嫌がっていた(反体制思想)ジョミーですが、検査の結果ミュウであると判定されます。無自覚のまま殺されかけるジョミーを助けた一人のミュウ。彼について行くとアタラクシアの地底深くに、宇宙船で暮らすミュウの組織があり、そこにいた指導者ソルジャー・ブルーと彼を補佐するフィシスこそ、夢で見た男女である事を知ります。ブルーはジョミーに、ミュウとは先天性の傷害を持つ者が鋭敏となり身に着けた能力であること、ジョミーは唯一完全なミュウであることを告げ、寿命の近い自分の意思を継ぎ、ミュウを新天地地球へ導いてほしいと願い出ます。

ミュウ側と人類側に主人公
本作にはジョミーのライバルとなるもう一人の主人公キースがいます。エリートですが、彼はマザー・イライザ(スパコン)の遺伝子操作によって造り出された人間であり、初めからマザーの手足となって働くことを運命付けられた存在。従順にマザーに従いますが、自身の生い立ち、造られた人間という事にコンプレックスを持ち、友人や理解者を求めます。互いに好戦的な性格ではないものの、ミュウは地球への渡航を開始し、マザーはミュウを根絶やしにする事を絶対にしている以上、争いは避けられません。相容れぬ者同士が、互いに存続のため悲惨な戦いに向かって突き進みます。キースはマザーに問いかけます。ミュウの排除が絶対ならば、何故遺伝子レベルでその因子を排除しないのか?実はこれ自体が仕組まれたものであったというのがオチなのですが、このオチの詳細はナウシカに迫る程衝撃的なものがあります。何にしても『スターウォーズ』ショックで日本にもSFブームが到来していた時代は、質の高いSFが数多くあったんだなあと羨ましく思う。いずれにせよ原作をスキップと駆け足で進みますので、付いて行けない人が出てもおかしくない。やっぱり原作が一番ですが、キャラはアニメ版が一番好き。フィシスは金髪より、あの地球のような深緑色の髪が一番いい。

地味だけど凄い
作品にはだいたい作者の思想や人生が反映される。日本にSFブームを作ったスターウォーズだってそうだ。ルーカス本人の、家業を継ぐこと強制された退屈な人生からの脱出と、実績もない新進気鋭の監督がハリウッド相手に戦った様を、ルーカスがルークに反映している。本作も環境問題の他に、体制批判や自由を勝ち取れといったポスト団塊世代の青春が見て取れるが、生年月日から考えて竹宮恵子本人が20代の時に描き上げてるという事に恐れ入る。監督の恩地日出夫はアニメをやってきた監督ではなく、実写を撮っていた人なので、そういわれてみると長尺カットや、対象物を中心にカメラをパンさせるようなカットを多用している。これ現在の3DCGなら容易にできるカットだが、セルアニメならば1枚1枚角度を変えた絵を用意しなきゃならない。畑の違うところから来た人のなせる業かどうかまでは分からないが、派手な演出こそないにせよ、容赦なくアニメーターを酷使した様が見て取れる。惜しむらくは明らかに尺不足で、駆け足飛び足で物語が進む事。アフレコにも本業の声優ではなく俳優を多く起用しています。私の世代からしても(見た目)若々しいイケメンのブルーに志垣太郎というテロップはちょっと笑ってしまうが、当時は志垣太郎も『あかんたれ』で絶世風靡した後でまだ20代なのだ。ヒロインともいうべきフィシスの声は秋吉久美子。これも当時の事は分からないが、恐らくアイドル的な人気があったのだろう。アンニュイな雰囲気が予知能力のあるフィシスの落ち着きとバッティングさせたかったのかもしれない。が、すこぶる不評みたいで、確かにボソボソと何を言ってるのか聴き取り難い。といっても私には『風立ちぬ』の庵野秀明レベルで、これはこれで「こういう声なんだな」と思えるので問題ない。『ヴイナス戦記』で不評だった植草克秀の声も特に気にならなかった。私が声を嫌うパターンは不快に甲高い声の時か、明らかにキャラ年齢と合っていない老け声かその逆のパターン。

2007年のテレビアニメ版★★☆☆☆
昔拝聴しただけで詳しくは憶えていないのですが、低クオリティ。もうどのシーンがどうだという事は憶えてませんが、粗製乱造が酷かった時期のアニメらしく顔アップだらけ、淡々と棒立ちで喋る演技のない退屈さと、間延びしてる尺稼ぎな展開と合わせて緊迫感が薄く、特に話の見えてこない前半はファンでなければ見続けるのは苦痛でしょう。詳しい事情は分かりませんが、明らかに制作期間か予算かのどちらかか、その両方が足りてない。この直後に始まった『機動戦士ガンダム00』とのクオリティ差が凄かった。『天元突破グレンラガン』とも同年代なのでやっぱり酷い。これは『蒼天航路』や『GANTZ』で感じたショックと同じものなので、これはまたGONZOの仕業だな!と決めつけて検索したら、GONZOではなかった。更に言えばメカニックや衣装設定も酷い。無駄に現代風にしてるせいで半端な近未来感になってしまってスペリオル・ドミナント感が薄い。無駄にリアリティあのるデザインにしようとしてるが、その割には線をケチり返って玩具感を強めてしまってる。遠い未来の技術なんかわかんねーで貝柄のようなデザインの旧作の船のほうがまだ見れる。泣き所を増やそうとしてる点も好きじゃない。至る所に神話から名前を拝借したアレな追加設定もアレだけど、ラストの改変は「おいおいおい」と、原作で受けた衝撃を返せと突っ込まざるを得なかった。そしてキャラデザイン(髪の色なんかは原作に近くなってます)云々はさておき、妙に巨乳化してたりそれを強調するような衣装を用意したりと、この辺りも地味にイラっとくる。そういう下品な手で稼ぐ作品じゃない。・・・と思う(弱気)。ナウシカをTVアニメでやりますとなって、毎週意味の分からないタイアップ曲に乗せられて、皆セクシーになってて、ラスト改変されてたらやっぱり同じように不満を述べるだろうな。
posted by mutu at 10:46| Comment(0) | 映画・ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする